良い映画をみて、教養と感性を高めていきませんか?
九国には映画好きな先生がたくさんいます。そこで、九国生にぜひ見てほしい映画を先生から紹介してもらいます。まずはこれ!
「素晴らしき哉、人生!」 (監督フランク・キャプラ/1946年・アメリカ)
【小林先生のレビュー】
古き良き時代のアメリカを描いたモノクロ映画です。
主人公は田舎の小さな金融業者。昔から自分の夢や利益を犠牲にして、弱い立場の人々を救ってきました。割り切れない思いを抱きつつも、慎ましく幸せな家庭に満足する日々。しかし、あるクリスマスの夜の不運で、彼は逮捕されそうになります。
自分の人生を振り返り、「生まれてこなければよかった」と絶望する主人公。そこに翼のない半人前の老天使がやってきて、「きみが生まれていなかった世界」を見せてくれます。彼はそこで何を見たのか。
老天使が最後に残したメッセージは、私の座右の銘です。
火薬とCGに頼らない、シナリオ本位のいい映画です。クリスマスにぜひ。